

沖縄のコンビニの菓子パンコーナーには、注意深く探さないと見逃してしまいそうな「大物」がひそんでいる。「うずまきパン」である。その名の通り、3センチほどの幅のパン生地をうず状に巻いた形で、生地と生地の間には、白いクリームが塗られている。直径15センチくらいのロールケーキをイメージするといいかもしれない。ケーキではなくパンなのだが、まあ菓子パンとしてはオーソドックスな見た目だろう。しかし実は、これが沖縄菓子パン界の「台風の目」なのだ。一見しただけでは、その実力はうかがい知れない。が、ロに運んでみれば、その意味がよくわかる。パンにかみつくと、フワッと柔らかいパンの食感にまじって、ジャリッ、ジャリッと音がする。クリームに、凝結した砂糖の粒がたっぷり含まれているのである。あんこにさらに砂糖をまぶしたというか、ホットココアにシロップをドボドボ足したくらいというか、たとえに困るほど甘い。この甘さ&ジャリ感が、好き嫌いの分かれ目だ。甘いものか苦手な人がうっかり口にすると、鼻血が出るかもしれない。だが、甘党にはたまらないらしく「あのジャリジャリが好きで、ごはん代わりに毎日食べている」という知人の男性もいる。この求心力。さすが台風の目だ。昔はマチヤダワー(よろず商店)の定番商品だったが、今は棲息の場をコンビニにも広げている。部活帰りの高校生などがよく買っていくという。ウチのオバアもうずまきパンが大好きだ。私が小学校から帰ると、毎日のようにオバアの食べかけが食卓に置かれていた。それをこっそり盗み食いしていたのだが、なんせ砂糖たっぷりである。夕食が入らなくなって、オバアに大目玉をくらった。自分の好物を孫に食べられたので、頭にきたのもあったに違いない。オバアは次の日からうずまきパンを隠すようになった。だがこっちも、毎日必死で食器棚の奥や冷凍庫などを探し、見つけては隠れて食べていた。おまけに、ばれないようにと夕食もしっかり食べるようになったので、こんなに大きく育ってしまった。子供からオバアにいたるまで、うずまきパンの人気は絶大である。沖縄旅行のときは沖縄料理を楽しむことをオススメしたい。
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アヤフヤな「温泉分析書」をどう見たらいいのか。ここでポイントとなる点について述べておきたい。まず、温泉の温度である。温度はその温泉が沸かし湯かどうかを判断する重要な手がかりになる。ふつうは源泉の湧出口の温度と、その施設の浴槽内のお湯の温度が記載されている。もしその温泉が源泉の湧出口からかなり距離が離れており、源泉の温度が四○度そこそこだったとすると、その温泉は源泉を加熱して使っている「沸かし湯」の可能性が高い。源泉からお湯を引き込んでくる間に、冷めてしまうからだ。また、源泉温度が二五度で、浴槽内のお湯の温度が四二度と記載されていると、源泉を加熱して一七度上昇させたことになる。沸かし湯をすると、源泉に含まれている成分は影響を受ける。とくに揮発性の高いガス成分(炭酸ガスや放射能成分、硫化水素ガス)などは飛んでしまい、泉質によっては、気の抜けたような温泉になってしまうこともある。ただし、硫化水素泉の場合は、福島県の吾妻高湯温泉では、生命の危険がおよばない程度に、大気中に放散させるよう県の衛生部から指導されているので、気が抜けてしまっているわけではない。次に湧出量である。天然温泉の条件である「かけ流し」(源泉の流しっぱなし)ができるのは、湧出量が最心低でも毎分一〇〇リットルないと無理だといわれている。大型の温泉旅館やホテルになると、毎分二〇〇リットル以上の湧出量がないと、お湯を流しっぱなしにはできないはずである。中型の温泉旅館やホテルでも毎分六〇から七〇リットルは少なくとも必要なのである。さらに、「温泉分析書」の日付にも注目したい。温泉旅館のなかには、大正時代に測定した「温泉分析書」を誇らしげに、後生大事に掲げているところもある。由緒ある温泉であることをアピールしたいのだろうが、七〇年以上も前に測定した成分分析が、いまでも通用するという保証はどこにもない。利用者が本当に知りたいのは現在の温泉成分がどうなっているかだろう。そんなに時間がたっていれば成分も変わっている可能性がある。本来なら、実際に入浴する温泉の正確な成分が「温泉分析書」で確認できることこそが重要なのだが、現在の「温泉分析書」は、源泉の湧出口のデータが主流になっているため、浴槽内の温泉の状態とかなりかけ離れていることが多い。以上の点を注意して温泉に入ってもらいたい。なお、夕日ヶ浦温泉は昔から人気の高い温泉地であり、信頼してもよい温泉のひとつである。
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京丹後市の夕日ヶ浦温泉
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